歯周病治療について
歯を失う前に歯周病のケアを
歯周病は、多くの日本人が罹患しているとされる口腔内の疾患です。歯ぐきから血が出る、歯がグラグラするといった自覚症状が出るころには、歯周病の進行が進んでおり、初期に自覚症状が出ないことが特徴です。痛くないからとケアを怠ると、やがて歯が抜け落ちてしまうこともあるため、定期的にメンテナンスを行い、歯周病の原因となる歯石の除去を行いましょう。
- 歯ぐきから出血がある
- お口の中がネバネバとする
- 口臭を指摘された
- 歯ぐきが腫れている
- 歯がグラグラと動く
- 歯ぐきが痛む
当院の特長
歯科衛生士によるクリーニング
当院では、患者さまを担当する衛生士が、歯石をとるスケーリングや専用の機械を使って徹底清掃を行うPMTCなど、患者さまのお口の状況に合わせて、様々なメニューをお選びいただけます。
周術期の口腔ケアもお任せください
周術期口腔ケアという言葉は、ご存じですか?病院などで手術を控えた患者さまに、口腔内のケアを行うことを指します。
全身麻酔下での手術を行った後は、免疫力が低下し合併症を発症しやすい状況となるといわれています。
お口の中には、様々な菌が繁殖しているため、肺炎などの合併症を避けるためにも口腔ケアを行う必要がります。
全身の疾患を考慮した口腔ケアの
対応が可能な歯科医院です。
例えば糖尿病患者さまであれば、定期的な通院が必要となるかと思います。隣接の松下クリニックと連携していますので、同日に待ち時間も少なくお口のメンテナンスを行っていただくことが可能です。
免疫力が低下するような基礎疾患をお持ちの方は、免疫力の低下から歯周病の進行も早くなりますので、定期的なメンテナンスが必要です。
周術期口腔ケアも行っている歯科医院です。
様々な疾患により、手術が必要で大きな病院へ行くときは、口腔ケアのフォローを行っています。口腔環境が悪いと、術後の免疫低下による感染症の可能性が高くなります。手術を受ける際は専門的な口腔内メンテナンスを受ける必要があります。
そのようなご相談も当院にお任せください。
骨粗鬆症の服薬治療では骨吸収抑制薬を使用されることがあります。一部の治療薬を服用すると、歯を抜くなど一部の治療内容に制限がかかることがあります。骨粗鬆症の治療のため服薬する予定があるときは、服用前に口腔内の状態をきれいに整えておくことが大切です。
軽度~中度の歯周病の
治療方法について
スケーリング
スケーラーという器具を用いて、歯石を除去していきます。歯に溜まった歯石は、硬化してしまい歯ブラシで磨くだけでは、除去しきれません。また、歯の間や歯と歯ぐきの間などに歯石が溜まっている場合、通常の処置では除去しきれない状態になってしまうこともありますので、数ヶ月に1度は歯科医院で歯石除去を行いましょう。
PMTC
スケーリングから歯面の清掃や、歯面の保護など専用の器具と薬剤を使用して、歯の徹底清掃を行います。
歯面をきれいに保つことで、細菌の付着を防ぎ、汚れが溜まりづらくする効果も期待できます。
SRP
歯周ポケット内にある歯石や汚れを超音波スケーラーや手用スケーラーなど専用の器具を用いて除去します。歯周病菌を増やす要因となる歯石は一度付着すると毎日の歯磨きでは除去することができません。SRPを行うことで歯周病の進行を止め、口腔内を健康な状態に保つことができます。
内服療法
服薬で歯周病の進行を抑える治療法です。
抗生剤を用いて、歯周病菌を殺菌し進行をとどめます。根本的な治療を行うには、日々のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを受けましょう。
外科処置・
再生療法について
再生療法について
重度の歯周病は外科的な処置で対応
歯周ポケットの奥深くまで歯石が付着している場合、歯肉を切開して除去する患部を露出させSRPを行う必要があります。
外科的処置を必要とするため、対応していない歯科医院もあります。
重度の歯周病の治療方法について
フラップ手術
歯周病の進行により歯周ポケットが深くなった場合は、歯の周りの歯ぐきを切開し、歯根に付着している汚れを徹底的に除去します。同時に歯ぐきや骨の形態を改善することで再発も予防することができます。
再生療法
歯周組織の再生を促す治療です。フラップ手術で歯垢や歯石をきれいに除去した後に、歯槽骨の欠損部に骨補填剤を用いたり、再生を促す薬剤であるリグロスを作用させます。
歯周病と全身の疾患
深くかかわります
歯周病の症状は単にお口の中の病気だけにとどまりません。
歯周病菌が体内に入り込むことで、様々な病気の原因になります。
健康な身体を守るためにも、歯周病をしっかりと予防・治療するようにしましょう。
このような疾患への
影響を減らすことができます
脳の血管が詰まる病気で、歯周病との関係は、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが流れてくることが原因として考えられます。血圧、コレステロール値、中性脂肪が高めの方は特にプラークの流入を抑えることでリスクを軽減することができます。
心筋に血液を送る血管が狭くなることで、ふさがった心筋に血液供給ができなくなり場合によっては死に至ってしまう病気です。歯周病菌などの刺激により、動脈硬化を誘導してしまう物質が分泌され、脂肪性沈着物ができるため、歯周病菌の低減でリスクを減らすことが可能です。
歯周病に罹患した方は、糖尿病となるリスクが高くなり、また糖尿病の方は歯周病のリスクが高くなるという相互に悪影響を及ぼし合っています。糖尿病の治療を行っている方は、歯の痛みや腫れといった症状がなくても歯科医院への定期受診を行いましょう。
全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気で、女性に多いという特徴があります。骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌の低下により発症するとされており、エストロゲンの欠乏が、歯周病が発症しやすい状態をつくってしまいます。他の疾患リスクをあげないためにも歯周病の予防と治療を行いましょう。
食生活や運動不足など、生活習慣が主な原因とされてきましたが、血液内の歯周病菌などの刺激を受け、動脈硬化を誘導する物質が分泌されることもわかってきています。口腔ケアで歯周病菌を減らし、動脈硬化のリスクも軽減できます。
高齢者に多いのが特徴で、肺や気管を守るために咳をする機能が低下し、本来はいるべきでない食べ物などが肺や気管に入り炎症をおこす疾患です。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病の予防と治療が効果的です。
口の中にある歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。妊娠中はホルモンバランスの崩れから、歯周病に罹患しやすい状態となります。定期的なクリーニングなどで口腔環境を整えましょう。
様々な全身疾患と歯周病が関係しており、その全身疾患から、がんの発症リスクを高めることにつながります。様々な疾患に罹患しないため、合併症を発症しないように口腔ケアは非常に重要です。 定期的なメンテナンスと、日々のセルフケアを行っていきましょう。